今回は子宮後屈にクローズアップして書きます。
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私は子宮後屈でした。でも妊娠出来ました!
子宮内膜症の手術後に妊娠・出産しました。
この記事を書く理由は、実際に私自身が子宮後屈で悩んだからです。
子宮内膜症で生理痛が酷く、出血量も多かったんです。
ですが子宮内膜症の手術を受けて半年後に妊娠し、出産できました。
その後生理痛も以前より改善し、出血量も減りました。
出来るだけわかりやすく書きます。
もちろん子宮後屈には一言で言えない原因があるでしょう。
子宮後屈と不妊の間には複雑な関係があるかもしれません。
でもあれもこれも書くと、一般の人には理解できないですよね。
難しい言葉を並べても、悩んでいる人の何の役にも立たなければ意味はないと思います。
ですので今回はちょっと独断的になるかもしれませんが、誤解を恐れず端的に書いてみます。
ネット等で勉強した知識もあるのでもしかしたら間違いなどあるかもしれません。
でもこういう視点があるという事を知っておくと役に立つのではないかと思います。
子宮後屈とは
通常、子宮はお腹側に向かって傾いています。
前に傾いているのが正常な状態です。
子宮後屈はこの逆です。
子宮が背中側に傾いた状態です。
子宮後屈の原因は?
なぜ子宮後屈になるのでしょう?
そして女性全体のどれくらいの方が子宮後屈なのでしょうか?
原因には2つのパターンがある。
子宮後屈の原因には、先天性と後天性の2つがあります。
先天性の子宮後屈
先天性とは「うまれつき」という意味です。
元から持った体質と言った方が分かりやすいでしょう。
何かを契機に子宮後屈になったわけではなく、最初っから子宮後屈なのです。
後天性の子宮後屈
後天性とは最初は違ったけど、何かの理由で子宮後屈になってしまったパターンです。
こちらの場合は色々と問題があるようです。
子宮後屈の女性の割合
生まれつきの子宮後屈は女性全体の1割~2割
生まれつき子宮後屈の女性は結構多いようです。
後天性を含めるともっと多い!
生まれつきではないけど、後々子宮後屈になってしまう女性もいます。
そう考えると全体ではさらに多くの女性が子宮後屈なんですね。
あなたの子宮後屈は先天性か?後天性か?
ネットなどでいろいろ調べたら上記の通り先天性と後天性があるらしいです。
さらに「先天性の子宮後屈は特に問題は無い」と書かれている場合が多いです。
でも私は思います。
もしあながた病院の先生に「子宮後屈です」と言われた時、「私、先天性だから大丈夫ですね」なんて言えますか?
そんなのわかんないですよね。
だって生まれた時に子宮後屈の検査なんて受けないし。
ほとんどの人は結婚後に初めて知るわけです。
それも1年以上妊娠せず、不妊症の検査を受けた時に知らされるわけです。
子宮後屈の主な原因
子宮内膜症や骨盤の炎症が原因で、子宮と直腸あるいは骨盤腹膜と癒着し、後天的に子宮後屈になっていることがある。
私もわからなかった!
私も子宮後屈だと知ったのは30歳を過ぎてからです。
それに子宮後屈だとわかった時だって、先生から「先天性ですね」とか「後天性です」なんて言われませんでした。
ただ、「子宮後屈は一般的に妊娠しにくいと言われています」とは言われました。
この際「先天性なのか?後天性なのか?」は忘れましょう。
そこにこだわってもしょうがないからです。
大切なのはどんな問題があるのか?と対処方法だと思います。
子宮後屈にはどんな問題があるのか?
子宮後屈である事自体には問題はない!
昔は『子宮後屈は不妊の原因のひとつ』と言われていました。
でも最近では変わってきました。
子宮が後ろに傾いているだけなら大きな問題はないという見方が一般的です。
仮に普段後屈していても、妊娠して子宮が大きくなるとだんだんと前傾して、正常な前屈状態になります。
子宮は前後に動く事が出来る!
この写真は実際の私の子宮の写真です。
子宮内膜症の手術を受けた時に撮影してもらいました。
子宮は靭帯や筋肉に支えられているのですが、実は前後に動く事が出来ます。
子宮の前にある膀胱がおしっこで膨れると後ろに押されて後屈気味になったり、直腸にうんちが溜まって押されると前屈気味になるんです。
なんだか首の座っていない赤ちゃんの頭みたいですね。
でも本来それが正常なんです。
前に傾いたり、後ろに傾いたり、収縮したり、膨張したりと柔軟に動き変化できるのが子宮の特長なんです。
子宮が癒着を起こしていたら問題あり!
子宮が後ろに傾いているだけでなく癒着している場合は問題アリです。
癒着は腹膜炎や子宮内膜症によって起きます。
子宮が後方の直腸や骨盤腹膜に癒着してしまうと、通常の範囲を超えてさらに後ろ側にひっぱられます。
子宮が癒着すると不妊症になりやすい!
子宮が後ろ側に癒着して子宮後屈になると色んな問題が起きます。
例えば卵巣や卵管が圧迫されて排卵がうまくいかないなどです。
子宮後屈で癒着している人かどうかの判断
医者に調べてもらうという事は言うまでもありませんが、自覚症状からもある程度推測できます。
子宮後屈でしかも癒着している場合は以下のような症状が出やすくなります。
◆強い生理痛
◆腰痛
◆便秘
◆排尿障害
♦排便痛
◆性交痛(奥のほう)
子宮後屈と言われて、かつ生理痛が酷かったり下腹部痛がよく起きるという方は子宮の癒着を疑ってみた方がよいでしょう。
まとめ
子宮後屈が直ちに不妊症につながることはないです。
ですが子宮内膜症などにより癒着して後屈している場合は別です。
そのせいで排卵障害などを起こしているかもしれません。
特に生理痛や性交痛などがある場合は、子宮内膜症についての検査をしっかり行いましょう。
場合によっては子宮内膜症の除去手術を進められるかもしれません。
腹腔鏡下で子宮の癒着をはがしたり、子宮内膜症の発症箇所をレーザーで焼いてもらう手術です。
私は子宮後屈&子宮内膜症という診断を受けた後しばらくの間手術を避けていました。
でも意を決してその手術を受けた結果、半年後に初めて妊娠し、出産に至りました。
さらに、その後は生理痛が軽減し、出血量も減りました。
妊娠できただけでなく、その後の生活の質(QOL)が向上したのです。
この手術は医療保険の対象です。
私も手術一時金や入院日数分の保障などを受け取れたので、経済的にも大した影響は出ませんでした。
この手術の様子はこちらの記事に書いてあります。
子宮後屈で不妊、月経痛が酷いなどという方は手術を検討してみるのも良いと思います。