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不妊治療の3つのステップ
不妊治療には3段階のステップがあります。
どの治療段階からはじめるべきかは、二人の不妊原因、妻の年齢、価値観や経済的に可能か、などで決まります。
1 タイミング法
超音波検査などによって排卵日を正確に予測し、夫婦生活のタイミングをあわせる。
2 人工授精(AIH)
排卵のタイミングに合わせて、精液を直接子宮内に注入して、自然な妊娠を期待する。
3 体外受精・顕微授精など
卵子と精子を体外で一緒にしたり、精子を卵子に注入したりすることでできた受精卵を子宮内に戻し妊娠を期待する。
タイミング法のやり方
タイミング法の妊娠確率
タイミング法では5~6周期までの期間で約90%が妊娠すると言われています。
人工授精の妊娠率は5~10%で、妊娠する人の9割は3~4回目までに妊娠しているそうです。
なので、それぞれの治療方法に効果が期待できる回数があり、治療効果が期待できる回数をみながらステップアップの目安にします。
タイミング法の流れ
月経中に受診し、超音波検査で卵巣の様子を確認します。
排卵しにくい人は排卵誘発剤を処方されることもあります。
基礎体温等から予測される排卵日の2~3日前に受診して尿検査をし、超音波で卵胞の大きさを測定してもらいます。
尿検査と卵胞の測定結果が条件を満たせば晴れてタイミング法の実施となります。
先生の指導に従い、排卵日にあわせて夫婦交渉をもちます。
妊娠できる期間は、排卵日の前後1日ととても短い期間なので排卵日を特定することにより、より妊娠の確率の高い夫婦交渉を持つことができます。
この排卵日と夫婦交渉のタイミングを合わせ、妊娠の可能性を最大限に高める方法をタイミング法といいます。
排卵予定日の数日後に受診し、超音波検査で卵巣を確認します。
排卵前に見えていた卵胞が消えていたら排卵があったと判断します。
まだ排卵していなかったらもう一度排卵日をねらってのタイミング法実施となります。
結果的に受精したかどうかは次の生理が来るかこないかで判断する事となります。
ここまでがタイミング法の全体のながれになります。
受精の可能性が一番高い日(タイミング)を産婦人科の先生に教えてもらって、自然妊娠を目指すわけです。
もしこのタイミング法で複数回うまくいかなかった場合はこんどは生理が来てから5日以内に病院を受診し排卵誘発剤を服用しながらのタイミング法の実施となります。
それでも駄目だったら次の人工授精や体外受精など次のステップを勧められることとなります。
不妊治療はタイミング法に始まりタイミング法におわる
タイミング法は一番簡単で一番安上がりでです。
それだけに一番大切な治療方法でもあります。
一番最初に覚える治療
タイミング法は不妊治療の一番最初のステップです。
そしてこのタイミング法治療をやる事ことによって、はじめて自分が不妊症なのか違うのかが分かります。
不妊治療番初心者の登竜門的な治療です。
一番最後に望みを託す治療
人工授精や体外受精など、高度な不妊治療を試したがダメだった方。
もしくは諸事情で通院しての不妊治療をやめる方。
そんな方でも最後に一縷の望みを託す方法があります。
それがタイミング法です。
積極的な治療をやめて病院に通わない方でも、タイミング法は有効です。
日常の生活の中で基礎体温表を使ってタイミングをとるだけですので、時間的にも経済的にもそして精神的にもラクです。
案外、この段階で妊娠する方も多いんです。
実際、私たちがそうでしたから。
今までの治療がジワジワと良い影響を及ぼしているかもしれません。
タイミング法に絞ることでリラックスして体調が改善していくかもしれません。
閉塞している卵管がたまたまパカッ開くかも。
貧血が改善されて子宮内膜がフカフカになり受精がうまくいくかも?
とにかくタイミング法は不妊治療の基本であり、一番の治療です。
不妊治療は結果論。
病院の診断や治療の結果が良くなくてもあきらめないようにしましょう。
それはそれです。
夫婦で仲良くして、タイミング法だけはやっておきましょう。
タイミング法はバカにできない!
タイミング法は奥が深いです。
ちゃんとやっているようで実はタイミングが全然違うなんて事もあります。
出来れば、基礎体温のチェックと並行して病院で卵胞の成長を確認してもらいましょう。
排卵検査薬
さらには、排卵検査薬を使って排卵日をチェックすればかなり確率が上がります。
排卵検査薬DAVIDの使い方と買い方 くっきりと反応がでました
同じタイミング法でも、やる人によって精度が違います。
計画的な夫婦生活が苦痛な時もあります。
また年齢を重ねると排卵のタイミングがズレたりします。
奥さん任せにせず、夫婦でしっかり話し合いながらタイミング法に取り組めば、あきらめた頃に妊娠できるかもしれませんよ。
貧血は自分で治す!
私たちのおすすめは病院処方の鉄剤や市販薬の「ファイチ」などで貧血を改善させる方法です。
医者が貧血じゃないといっても、フェリチン値が低いようならファイチなどのちゃんとした薬を飲んで体質改善をしてみてください。
私も「まさか?」と思いフェリチン値を病院で調べてもらいました。
基準値以下で貧血だったので処方された鉄剤を飲んだら正常範囲に戻りました。
その後、タイミング法1周期で妊娠しました。
残念ながら稽留流産しましたが、4年ぶりに42才で妊娠したんです。
驚きました。
もっと早くやればよかったと思いました。
血液検査は病院で依頼すればできます。
フェリチン値が知りたいとハッキリ言いましょう。
最後に
単純なタイミング法でダメなら、以下の体質改善を並行して行いましょう。
・男性は亜鉛などを使って精子を元気にしましょう。
・女性は貧血(フェリチン値)の改善を重視して治療しましょう。
病院ではフェリチン値が低くても「ヘモグロビン値が正常範囲なので貧血用の薬は出せません」と言われる場合があります。
ファイチがおすすめ!
そんな時は「ファイチ」などの市販薬を飲んで自分で改善させましょう。
変なサプリはだめですよ。
ファイチは一日分に鉄分が79.5mg入っています。
安いヘム鉄サプリなどは10mgも入っていませんのでやめた方が良いですよ。
まずはファイチなどで補いましょう。
うちもそうしています。
特に女性の貧血は致命的(私の経験上)です。
月経過多、子宮内膜症、貧血などの方は積極的に鉄分補給してみましょう。
私たちも10年以上不妊治療をやってきたのに、フェリチン値や鉄不足、貧血などに真剣に向き合ったのはつい最近です。
そしたらすぐ妊娠できたのです。
貧血を改善させてマイナスになる事なんて一つもありません。
ただ体調がよくなるだけです。
不妊治療のついでにQOL(クオリティ オブ ライフだっけ?)が上がれば一石二鳥です。
もちろんみなさん全員に効果があるとは思いません。
でもこの記事をみた1000人に1人でも結果が出たらうれしいです。
ぜひ試してみてください。